マレーシアでソフテニな日常

~大学でソフトテニス部に所属する体育会系なけんてぃがお届けするマレーシアのHappy Campus Life~

硬式テニスvsソフトテニスの争奪戦⁉中体連に硬式テニスが加入したらどうなるか個人的に考えてみた

スラマッパギー‼

マレーシアのけんてぃです。

 

ツイッターを見ていたらこんなニュースが。

「中体連に硬式テニスが加入」

ぶったまげ~って感じですね。でも近年の錦織圭選手、杉田祐一選手の活躍、また最近だと、ダニエル太郎選手が日本人選手4人目となるATPツアー初優勝、ダブルスでもマクラクラン勉選手のペアが全豪オープンでベスト4、楽天ジャパンオープンではマクラクラン勉/内山靖崇組が優勝、という好成績を残し、女子も大坂なおみ選手が注目されるなど、日本テニス界は今めちゃくちゃアツいというのは周知の通りで、こうなることはごく自然な流れと取れると思います。

 

これまでの中学校の部活別人口を見るとソフトテニスはかなり人気の高い部活になっています。下の表が中体連の加盟人数のランキングになります。

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男子が4位、女子に至っては1位という高い順位につけています。個人的には、中学生、高校生のプレーヤーが1番ソフトテニスに情熱をもっていると思います。僕の普及活動に反応してくれる方もほとんどが中高生です。このことを踏まえると、ソフトテニス「はまるとどっぷり浸かっちゃうスポーツ」なのかなと思います。マイナースポーツのソフトテニスを続ける人はやっぱりソフトテニス大好きっこばかりだと思います。ただ、高校生になると硬式テニス部に入部する人も増え、ソフトテニス人口は一気に減ってしまうため、はまらない人も多いというのが分かると思います。

 

ここに中体連に硬式テニスが加入するとどうなるか、シンプルに競技人口が減るというものですが、その下がり幅が1番気になることです。おそらく中学の段階では硬式テニス部がないからソフトテニス部に入るという人が少なからずいると思います。高校になると一気に競技人口が減ることからも推測できます。この下がり幅によって今後成すべきことが変わってくると思います。この下がり幅が大きい場合、現在の競技人口を維持することも困難になる可能性も否定できません。

 

かといって硬式テニスから引き抜くこともできないし、してはいけないことです。1番の理想は硬式テニスとソフトテニスがうまく共存できること。ではどうするか。僕はソフトテニスの魅力をより広域に、効率よく伝えていくことだと思います。自然とソフトテニスをやりたいと思わせることが大事だと思います。小さい子供たちがソフトテニスにあこがれを抱けるような工夫、大人に対してはもう一回やってみたいなと思えるような努力、海外にソフトテニスを浸透させることも最終的には日本ソフトテニス界に恩恵をもたらしてくれると思います。

 

その手段は、ソフトテニスのプロ化が有効だと思います。以前、プロ化に対しては慎重に議論していくべきだといいましたが、状況が変わり始めましたからね。プロ化することで、大会自体も様々な形でエンターテインメント性を持たせたりすることもできますし、全国各地で試合を展開していくことも容易になるのではないのでしょうか。NPBJリーグほどのレベルまで引き上げることは簡単ではないことですし、そもそも競技性が全く異なりますが、将来的にこれくらいキラキラしたリーグを開くことができればもっと面白いことになると思います。現在の日本リーグをもっと盛り上げることもそうですし、天皇杯皇后杯も「ソフトテニスの祭典」として、試合を見るだけでなく、選手と交流する機会を設けたりなど、工夫することはいくらでもできるはずです。ただ、そのためには資金が必要です。そういった資金の面からも、プロ化をすることで、大会の入場料などを発展に回せるようになるかなと思います。今まで無料で見に行けたものが見に行けなくなりますが、今後のソフトテニス界の発展のためには必要なことかと思います。

 

硬式テニスも盛り上がりを見せている中、ソフトテニスも硬式と同じような盛り上がり方ができれば最高だと思います。硬式テニスも楽しいし、ソフトテニスも楽しい、似ているようで魅力が異なるところにある競技ですが、その双方を良さを理解することができればいいですね。